高知市の東方、車で1時間ほどのところにある安芸市で、お父さんの代から地域の床屋さんをされてきた方の店舗権住宅のご相談を受けました。
 打ち合わせをしている間にも、ごひいきのお客様がいらっしゃる地域に密着した店舗です。建築主のMさんはサーフィンもするし、バイクが大好きな、今時のアラフォーという感じで、近代的なデザインが似合いそうな雰囲気ですが、それでは、ご近所のおじいちゃんたちの足が遠のきます。また、敷地が狭く、面している道路幅も狭いので、建物は3階建てにするしかなさそうです。そして、これまではお子さんも小さかったので、お店の裏で合間に食事をするといった具合で、「リビング」や「居間」 というものが無かったようですが、この際、お仕事のスペースとお住まいのスペースをはっきり分けたほうがよいと考えました。

 

いろいろ迷った結果、木造3階建てにしました。
 ただ、周囲はほとんどが平屋で、ここににょっきりと鉛筆のような建物を立てるのはいかがなものかと思い、高さを極力抑えました。
お店には採光が重要です。
 3階建ての1階に果たしてどれほど光が入るのか?外観は周囲と違和感内科などを検証していただくために、いつもの1/100の模型をより精巧に作りました。窓も開口してあるので、懐中電灯などで光の感じもつかめます。
 
また、これは、オープンシステムでの3件目となりました。
 お客さんに大工さんや工務店の方もいらっしゃるということだったので、皆さんにお声をかけて(実際にはお店にお知らせを掲示して)地元の方にも見積には参加していただきました。
写真は見積もり説明会の様子です。
 


1階はお店と、住宅の玄関、浴室、トイレ。
 お店の家具なども木でシンプルなものを作りつけました。カットした髪の毛を収納するスペースも考えました。また、これまであまり機能していなかった住宅用玄関でしたが、今回は作りつけの収納やポストで、暮らしやすい工夫もしています。トイレはお店との兼用ということで、お客様にも使っていただけるものとしました。

 

 2階はLDKとご夫婦の寝室。吹き抜けのあるリビングは少し手狭ではありますが、吹き抜けにすることと、出窓風に張り出した部分に収納を設けることで、ゆとりを感じさせる空間になりました。
 
3階は屋根裏風の子供部屋です。リビングにいるお母さんが気配を感じることのできる工夫をしています。南側の子供部屋からは海を見ることができます。
いずれはサーフィンの好きなお父さんに占領されるかもしれません!
 
3階から見たリビング
お店の入り口
       
リビングと出窓風収納
お店のベンチと本棚

 

 

 
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